1st Demo Tape〝-First-〟
・タイトル→『-first-』
・レコーディング期間→1992年11月
・配布開始日→詳細不明
・プレス数→50本限定
・フォーマット→カセットテープ
✳︎初の4曲入り完全自主制作デモテープ
歌詞カード付き
トラックリスト
sideA
1.STRANGE VOICE
2.PSYCHO DANCE
sideB
3.LEGEND OF DREAMERS
4.LABYRINTH
☆バンド結成までの流れ☆
KA-YUが従兄弟にギターをもらい、YASUに「お前歌えや!」という流れが始まりであり、当時はKA-YUはギターであった。
同じ枚方中学校にいたYASU、KA-YU,YOUの3人と他2人の同級生で中3の時に結成された「パピー」結成。
後の中3の秋に、「結膜炎」というバンドで最初BOØWYのコピーなどをしていた。
「結膜炎」と名付けた理由は当時KA-YUの家でタバコを吸っていたら当時のドラムが結膜炎になったから。
(YOUはそれ以前にもINO、CHIBAとバンドをしておりユニコーンのコピーなどをしていた。)
いつも練習している〝スタジオN's〟にSHUJIが出入りしており、また、別のバンドでKIYOもいた。その時KIYOとは面識が無かったが、〝違う中学にキーボードが上手い奴がいる〟とは聞いていた。
その後、中学の終わりにKA-YUが一時脱退、商店街のライブでX JAPANをコピーしていた際にバンド名を「インターセクション(交差点)」に。
名前の由来は交差点〝十〟を斜めにしたら〝X〟になるから。
それからKA-YU以外は同じ枚方西高校に進み、YASU、YOU、INO、CHIBA、女性キーボーディストの5人でバンド名を「おきゃんてぃーす」に変えて活動。
それは〝インターセレクション〟と間違えられたことがあったから。
〝おきゃんてぃーす〟の由来は、その時にうしろゆびさされ組の〝象さんのすきゃんてぃ〟が流れており、〝スキャンティー〟はあれだから上品に〝おきゃんてぃー〟でということから。
この事についてはテレビで語られた。
↓
もともとは「おきゃんてぃーす」であったが、あるコンテストで間違って
「おきゃんてぃーず」
と紹介され、間違いを訂正せずそのままになった。
(「おきゃんてぃーす」についてはいろんな雑誌で語られているが、「おきゃんてぃす」や「オキャンティーズ 」など微妙に表記が違う。詳細不明)
↓Acid Black CherryアーティストブックBLACKBOXより(おきゃんてぃす)
↓Acid Black CherryアーティストブックBLACKBOXより(おきゃんてぃーす)
↓ミニアルバム〝Dearly〟初回盤付属〝マドモアゼルな野郎達〟(おきゃんてぃーす)
↓フライヤー〝マドモアゼルな野郎達リターンズリターズvol.3〟のQ&Aより
(オキャンティーズ)
↓kiyoの解答(おきゃんてぃす)
その後、「Janne Da Arc」に改名。
Janne Da Arcのオリジナルメンバーは
YASU、YOU、INO、KIYO、CHIBAの5人。
高校を卒業した年にINOが脱退しKA-YUが引き継いだ。INOはジャンヌダルクになってから半年もしないうちに脱退した。
↓ブロウダウンにはKA-YUが当時落書きしたのが残っているが、表記が間違っている。
(〝マドモアゼルな野郎達〟〝Janne Da Arc物語〟、雑誌〝Shellruby〟〝Apre's Guerre〟〝QUAINT〟〝wikipedia〟、DVD〝男尻Night〟副音声など参照)
☆音源解説☆
前身バンド〝おきゃんてぃーす〟からJanne Da Arcに変わってからの初めての音源。
ジャケット等に〝-first-〟の記載は無いが、後のフライヤーに〝デモテープ-first-完配〟
と記載されていた為、便宜上そうしている。
1stデモテープレコーディングの2カ月前(高校を卒業した年)に加入したKA-YUは、高一で中退し、仕事をしていた。
その仕事の休憩時間にレコーディングをした。
この時はメンバー名、曲名は全て大文字表記であった。
このデモテープは高校三年だったYASUが、オリジナルでライブハウスに出演する為に作ったデモテープで、50本しかダビングしておらず、YASU、KA-YUも現在持っていないらしい。
その為〝-second-〟や〝-third-〟に比べ、この〝-first-〟はほとんどオークションやフリマアプリでも見かけない。
ブロウダウン一発録りで、いつのライブから配布されたなどの詳細は不明だが、アンケートに答えたり、対バンのお客さんにも渡していたらしい。
この頃はお客さんがいなくて、2人の時もあった。しかもその二人はSHUJIとSHUJIの彼女。
Janne Da Arcという名前を決めたのはYASUで「オリジナルをするにあたり、前のバンド名(おきゃんてぃーす)はケッタイな名前だったから変えた。
また、ジャンヌダルクの由来は、当時YASUが読んでいた永井豪の漫画〝新デビルマン〟3巻に登場し、殺されてしまいかわいそうだったから」
とTV〝Hot Wave〟初登場時に語られている。
すぐにまた変えるだろうと思っていた為、バンド名の由来を聞かれると一番困るとも語っていた。
その流れで、メジャーデビュー後に10周年記念アイテムとして発売される〝10th Anniversary INDIES COMPLETE BOX〟のボックスジャケットや同梱の〝History DVD〟のジャケットはデビルマンの作者〝永井豪〟によって描かれ、裏ジャケットにはジャンヌダルクが描かれた。
バンドのコンセプトは『型にとらわれず、メンバーそれぞれがやりたい音楽をする』といったものであり、幅広い音楽性を当時から見せていたが、人によっては『お前ら何がしたいんや!』と言われる事もあったらしい。また、YOUはバンドコンセプトを〝音楽業界に革命を起こす〟と語っている時もあった(アプレゲールvol.30参照)
この時のリーダーはドラムのCHIBA。
(DVD〝Live Dearly副音声参照〟)
M.1,M.2,M4は後に再レコーディングをしてインディーズラストアルバム「CHAOS MODE」にてCD化、M3はメジャーデビュー後の「SINGLES」にボーナストラックとしてCD化された。
その際、タイトルは
「STRANGE VOICE」→「Strange Voice」
「PSYCHO DANCE」→「Psycho Dance」
「LEGEND OF DREAMERS」→「Legend of 〜」
「LABYRINTH」→「Labyrinth」
に表記変更された。
☆楽曲解説☆
・M1.STRANGE VOICE
作詞:H.Yasunori ,作曲:H.Yasunori
YASUが生まれて初めて作った曲。
ギターアレンジが2ndデモテープ〝-second-〟や〝CHAOS MODE〟とは違う。
・M2.PSYCHO DANCE
作詞:H.Yasunori ,作曲:I.Akihiro
KA-YUの前のベーシストのINOが作曲した曲で、Janne Da Arcとして初めて作った曲。
このオリジナルver.はベースソロから始まる。
前ベーシストは演奏技術が高いのが評判だったらしい。その為、後任のKA-YUは最初、メンバーに加入するのを拒んだが、YASUが「やる気があるやつが加入するのが大事」と説得したのは有名。
Bメロは英語歌詞になっている。
(歌詞カードには英語部分は書かれていない)
また、高校生当時、通学中によく立ち寄った喫茶店〝フルフル〟にてKA-YUにこの曲を聴かせたのが、KIYOとKA-YUの初めて出会いであった。
2019年にup rise shopやライブ会場限定で発売されたyouの0thソロアルバム〝ONLY you〟付属のDVDでは、当時いつも練習していたスタジオN'sで、この曲が生まれた時の事を語っている。
・M3.LEGEND OF DREAMERS
作詞:H.Yasunori ,作曲:H.Yasunori
オルゴールの様なイントロから始まるオリジナルバージョン。
バラードナンバーの為、このテープの収録曲の中で一番YASUの声が若く(良い意味で幼く)聞こえる。
〝SINGLES 〟のボーナストラックとして再録音されたものより、テンポがゆっくり。
・M4.LABYRINTH
作詞:H.Yasunori ,作曲:H.Yasunori
2nd demo〝-second-〟はドラムから始まるが、この〝-first-〟はCDの〝CHAOS MODE〟に近いバージョン。
★個人的感想★
ジャンヌダルクの音源の中でも極めてレア度が高い音源で、メルカリでは5万円以上の破格値で取引されていた。
自分はダビングされたものしか聞いた事が無いが最初の感想が、このクオリティの曲を既に高校時代に作っていたのが凄いという事。
全曲メジャーデビュー以降の曲と比べても、まったく見劣りしない。
その証拠に、結成当初やインディーズの曲はしなくなるバンドが多いが、Janne Da Arcはメジャーデビュー後も大切に演奏され続けてきた。
STRANGE VOICEとPSYCHO DANCEの二曲は学生当時の枚方での音楽イベントに出演する際のオーディションで演奏し、結果としては落選したらしいが、その悔しさをバネにした結果が今にあるんじゃないかなーと思う。
yasuがラジオや雑誌などでDEAD ENDに影響を受けたと良く語るが、この作品は歌詞、曲ともにその雰囲気が出ていると思う。
↓Hotwave出演時にバンド名の由来について語るYASU。
これはデモテープリリース時ではなく、〝Dearly〟リリース後。
☆余談☆
ジャンヌダルクメンバーの初めて会った時の話で、有名なのが、yasuとka-yuの出会い。
雑誌やラジオ、副音声などでもよく語られるが、この初めて話しかけた話は面白い。
↓雑誌QUAINT vol.6より
↓youソロアルバム〝ONLY you〟付属のDVD内の〝枚方ひとりめぐり〟より
林とはYASU(林保徳)の事で、まっつんはKA-YU(松本和之)の事
☆各メンバーの音楽ルーツ☆
ka-yu
shuji
yasu
kiyo
you
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